=とりわけ秋は=コスモスの花の候
皆様、お変わりなくお過ごしのことと思います。猛暑、物価高、災害、事故、事件、様々な日々の苦しみ、悲しみ、嘆きの中をかいくぐりながら、私達はこの夏も大過なく過ごし、こうして秋を迎えています。これだけでとても幸せなことと感謝です。さて旧暦の八月十五日の満月を「中秋の名月」と言いますが、秋の真ん中に出る満月のことをさし、現在の暦では九月七日〜十月八日までに出る満月のこと
をそう呼びます。ちょうど、里芋の収穫の時期ということで芋名月とも言われ稲に見立てたススキなどとともに豊作の感謝を込めて煌々と光る月に向かいお供えをします。もっともきれいに見える月を見ることと、豊作祈願や感謝をあらわすために行っていました。私も小学生の頃、今夜は満月という夜、お月様が正面に見える場所に古い文机を据え一畳のゴザで机を覆い、それからお団子、茹でた栗、ススキなどをお供えし、夜、真正面に昇って来た大きなお月様を祖母と眺めたものです。涼しい澄んだ秋の空気とともにこの光景はいつでも私の中にあり、祖母と二人で過ごした田舎家での生活の様々な場面がふとした瞬間に浮かび、いとおしく、どれも得難い思い出のかたまりです。中には打ち消したい苦い思い出もあり、とりわけ秋は感傷的な気分になることもあります。しだいに季節は白露から秋分、寒露節へと秋は深まっていきます。
会長 伊藤聖優雨
