2024年8月コラム=気を抜かず=サルスベリ(百日紅)の候

コラム

=気を抜かず=サルスベリ(百日紅)の候
 暑い夏の日に真っ赤な「さるすべり」の花をみます。その赤を暑苦しく感じるか、逆に落込んだ気持ちを奮い立たせてもらえるかは、その日の私の気分で変わります。白、ピンク、赤、紫などの百日紅の花は日差しや乾燥に強いので、仲夏の日差しの強い季節から、なんと道端の草に露が降りる白露の頃まで長く咲き続けます。その百日紅の様を読んだ一句があります。
 散れば咲き 散れば咲きして 百日紅
               加賀千代女
 また、あの特徴的なつるつるした幹は、生存戦略の中のひとつで、つる植物に巻きつかれない為のようです。混迷する現代に生きる私達も自分を守るということを強く自覚し学ばなければならないようです。「万全の防備」に対して「無防備」がありますが、一見世間の怖さを知らない、手垢に染まっていない純な人が浮かんだりもしますが、災害や危険に備えて何も準備をしていない様子をいいますから「無防備な人」は、警戒心がなく隙のある人のことを指しています。実はこれはとても恥ずかしいことです。一日一日を大切にして、毎日をつつがなく生きようと努めている人からみたら怠惰に見えてしまう事もあるでしょう。雑踏や電車内、お買物時いつもご自分の「気」を抜かず周囲にも気を配りお過ごしください。      
会長 伊藤聖優雨