2025年6月コラム=思い=スズランの候

コラム

=思い=スズランの候

 田植えが始まったというニュースを見たり聞いたりしてほっとしている方は多いことでしょう。物を作り出す大切さを痛感する日々。フランスのマリーアントワネットは「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」と発言したと言われていますが、私達の現状は全てが物価高、麺を食べればいいじゃないとは言えません。
 その上、信じられないような事故や事件が毎日報じられて物騒な世の中になってしまったものだと全くやるせない気持ちです。小さなことですがゴミの出し方に考えさせられます。分別をせずに、生ごみと瓶、缶が一緒に出されていたり、ゴミネットをきちんと組み立てず斜め状態等々。こんな些細な日常の出鱈目さが目を背けたくなるような出来事に通じてしまうような気がします。他人を思いやる気持ちが感じられません。ストレスが溜まって、吐き出す場所も聞いてくれる人もいないのかもしれません。とはいえ、理由もなく命を奪われてしまった人の命の灯は消えてしまい二度と帰らず全てが終わりなのです。周囲はその人の笑顔を二度と見ることは出来ず、その人は全てを諦めた無念の生涯ということになってしまいます。
 因みに「パンがなければ・・」は実はマリーアントワネットの発言ではなかったようです。運命に翻弄され断頭台に消えた美しい女性が思われます。

会長 伊藤聖優雨